長谷川さん:料理上手な母の影動拠点である神奈川県の三浦半島は、イタリアと気候風土が似ていて、わざわざ遠くの市場まで行かなくても、新鮮な魚長谷川さん:私の活介から野菜、畜産物に至るまで、あらゆる食材が揃っています。料理研究家にとって、こんなに恵まれた環境はありません。この地域への感謝の気持ちから、その魅力を多くの人に伝えたいと思い、8年前に地域活性化プロジェクト「三浦半島はイタリア半島」を立ち上げました。――幅広い活動の原動力は。きたからには、人の役に立ちたい。この思いが原動力になっています。「ラク弁当」を考えたのも、お弁当作りに悩む方が少しでも楽になればと思ったから。時にはなかなかうまくいかないこともありますが、落ち込むときはとことん落ち込み、しっかり悩むようにしています。悩みに悩んで立ち直り、さまざまな仕事を通じて多くの人に出会うことで、誰かの役に立てるよう長谷川さん:世の中に生まれてな新たな気づきが得られるとうれしくって。今後は、こうして培ってきた経験を次世代に伝えていきたいですね。――日々の暮らしの中で幸せを事の時間でしょうか。食卓は一人でつくものではないと思うので、家族が家にいるときは一緒に食事をとり、たくさん話をするようにしています。だらだらと一人で過ごす時間も幸せですけどね(笑)。――最後に、長谷川さんはどのしさ」が好きです。積み重ねてきた経験からにじみ出る人の優美さ、伝統工芸の機能美などに魅力を感じます。私もそのような美しさを持つ人になれるよう、内面を磨いていきたいです。長谷川さん:やはり家族との食長谷川さん:「奥行きのある美――「食」を仕事にしようと思響で、子どもの頃から料理に興味はありましたが、本格的にその道に進もうと思ったのは、石油会社に勤めていた頃。会社が新たに立ち上げたフード部門で、私が開発した商品を全国の人に届けることができ、その喜びが食の道を志すきっかけになりました。ったきっかけは。――料理研究家として活動するほか、三浦半島の地域活性化にも取り組んでいますね。感じる瞬間は。ような人に魅力を感じますか。17ミューズの美の引き出し!幸せのために動くのが私の仕事」とさまざまな活動に取り組む、明るく穏やかなミューズです。愛用している曲げわっぱの弁当箱。ご飯を最後の一粒までおいしくいただける、伝統の機能と美を尊敬しています。Text:染矢真帆 Photo:野口祐一誰かの役に立つ喜び、地域への感謝が原動力人生を変える物語無理せず続けられる「ラク弁当」でも有名な、人気料理研究家の長谷川りえさん。「誰かのH
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