アンネフェ2024年11月
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カラーレシピ牛肉COLORRECIPE秋から冬にかけて、身体が冷えやすくなり、乾燥による肌荒れも気になります。季節の変わり目に積極的に摂りたい、パワフルな食材を取り上げます。今月のカラー2024November18 CHECK教えてくれたのはPhoto:坂本美穂子 Styling:遠藤文香レッドRED冷え、肌の乾燥やくすみの改善に赤身の多いもも肉やヒレ肉は比較的低カロリーで、アミノ酸バランスのよい良質なタンパク質が多い部位です。筋肉で作られた熱は血流にのって身体を温めるため、筋肉量を保って冷えを防ぐにはタンパク質が不可欠。血行が悪いと肌細胞に栄養が届かず、肌の色がくすむ、乾燥するなどの肌トラブルにもつながります。牛肉の赤身には貧血を予防し、冷えを改善する鉄や、タンパク質の合成を助ける亜鉛も豊富です。月経などで女性は鉄が不足しがちですが、牛肉には吸収率のよいヘム鉄がたっぷり。また、偏った食事により亜鉛が不足すると、爪の周りの荒れや脱毛、肌の乾燥や赤みなどを引き起こすので、そんな不調の予防にも役立ちます。赤身に多いL‐カルニチンも脂肪をエネルギーに変換し、代謝を高めて身体を温めます。選び方肉色が薄い鮮紅色のものを選び、黒いもの、ドリップが出ているものは避ける。脂身は乳白色のものが○。調理のコツ厚みのある肉は、火の通りを均一にするため、常温においてから使う。しゃぶしゃぶ用肉など薄い場合は、加熱しすぎず、余熱で火を通す。金丸絵里加先生料理家、管理栄養士、フードコーディネーター。健康や美容を考えた作りやすくておいしいレシピに定評がある。著書多数。

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