いろどり+(プラス) ~健やかに美しく、彩りのある未来をあなたに。

カメラマン こだわりの1枚

この1枚!被写体に対するこだわりと想い

『NDフィルターを使って、渓谷の水の流れを思いのまま描写してみましょう』

カメラマン:神原孝幸

今回は徳島県の吉野川をさかのぼり、絶景として知られる大歩危・小歩危峡からさらに奥の、祖谷(いや)川沿いの秘境を目指し、奥祖谷二重かずら橋と渓谷の撮影をしてきました。
ポツポツと雨が降る中、存在感ある二重かずら橋に到着。渓谷の川の流れと、雨でしっとり濡れた青々とした樹木が調和していて、とても絵になる景色です。
このまま撮ると静かな写真になってしまうため、スローシャッターで水の動きをブラすことにしました。そうすると渓流に動きが出て、シルクのように滑らかな表現ができます。
三脚にカメラをセットして、シャッタースピード優先オートに設定。シャッタースピードは1秒を目安に、撮影する画面を確認しながら、水量や流れの速さの見え方を調整していくといいでしょう。
しかし陽が昇る前の早朝や夕暮れ時でないと、1秒前後のシャッタースピードで撮影すると露出がオーバーになってしまいます。昼間にスローシャッターで撮影する時は、レンズに入る光の量を減らす“NDフィルター”を使うと便利です。
NDフィルターは濃度が違うタイプがあるので、被写体に応じて変えてみると面白いです。水の流れの表現を自在にコントロールできるフィルター使いにチャレンジしてみてはいかがでしょう。

今回のカメラ設定

■ FUJIFILM X-T4
■ 使用レンズ フジノンレンズXF16-55mm F2.8 R LM WR
■ ISO感度 ISO200
■ 撮影モード シャッタースピード優先オート
■ シャッタースピード 1秒
■ 絞り F16
■ ホワイトバランス 晴れ
■ フィルムシミュレーション PROVIA
■ NDフィルター使用

PageTop