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「化学物質過敏症」は早期発見と
対策が難しく、悪化してしまうことも。
簡単セルフチェックで確認してみましょう!

「化学物質過敏症」とはその名のとおり、空気中を漂う化学物質を吸い込むことにより発症する病気。
鼻炎、喉の痛み、頭痛、倦怠感、吐き気などが主な症状ですが、かなり個人差があり、筋肉痛や関節痛、耳鳴りや動悸、不整脈など循環器の障害や不眠、便秘、下痢、皮膚炎、喘息、免疫異常などを起こすこともあります。

発症のメカニズムなどについてはまだ解明されておらず、諸説ありますが、特定の刺激物質などに過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ていると考えられています。「化学物質過敏症」については最初に特定の化学物質をある程度の量吸いこんでしまうと、アレルギー疾患と同様、体がその物質に反応しやすい状態になると言われています。そして2回目以降、同じ化学物質を吸い込むと、たとえ少量であっても体が過敏に反応してしまい、頭痛や吐き気、倦怠感などさまざまな症状が出てしまいます。
また「化学物質過敏症」はたとえ少量であっても同じ化学物質を何度も吸いこんでいるうちに体に蓄積してしまい、ある日突然発症し、慢性的な症状に悩まされるという中毒性疾患に近い特徴を持つことがわかっています。同じ化学物質を吸い続けていても発症しない方も多いため、発症の有無については「遺伝的要因」があるのではないか?と言われていますが、「健康状態」や生活をしている場所など「環境要因」も影響していると考えられています。

発症原因となる化学物質についても実にさまざま!排気ガス、殺虫剤、接着剤の他、日常生活でもよく使う合成洗剤、消臭除菌スプレー、ヘアケア商材、タバコなどが原因物質の可能性があると考えられています。さらに「化学物質過敏症」は香水や芳香剤、柔軟剤などに含まれる香料といった本来「心地よい」はずの香りに対しても症状が出ることがわかっています。最近では新型コロナウイルス予防に欠かせない消毒液などの過剰利用で発症する方が増えており、医師の間で注目を集めています。

「化学物質過敏症」は軽度の場合は鼻炎や喉の痛み、頭痛、倦怠感などが主な症状であるため「風邪」や「一時的な疲労」と思ってしまい、放置してしまう方が多く、重篤化しやすいと言われています。生理不順や動悸、イライラを感じる方も多く、女性の場合、「一次的な更年期症状」と勘違いをし、悪化してしまうというケースも。またいったん発症すると、別の化学物質でも症状が出るなど、反応する化学物質が次々と増えていき、日常生活に支障をきたすほど複数の症状に悩むという方も…。

「化学物質過敏症」は症状が一時的であったり、他の病気と症状が似ていることが多いので早期発見がとくに難しいと言われていますが、簡単にできるセルフチェックをご紹介。

1.頭痛が長時間、何度も繰り返し起こる
2.筋肉痛、関節に痛みを感じる
3.倦怠感、疲労感が続く
4.喉に痛みがある
5.微熱が続く
6.腹痛、下痢または便秘が起きやすい
7.眼のかすみ、ぼやけがある
8.集中力、思考力の低下、記憶力の低下、
物忘れが多い
9.臭覚や味覚に異常を感じる
10.興奮状態、うつ状態になることが多い、
精神的に不安定、不眠気味
11.アトピー、じんましん、湿疹、皮膚炎、
かゆみがある
12.月経過多、生理時の痛みや違和感がある

どれも他の病気や疾患でも起こる症状ですが、4つ以上あてはまる方は「化学物質過敏症」の可能性が!あてはまる数が少ない方もその症状が長期間続いていたり、特定の場所、香りに触れた後に発症するなど、気がかりなことがある方は我慢せず、医師に相談をすると良いでしょう。
適切な治療をすれば完治することも多いので、早め、早めが◎です。

■「農薬・香料・保存料」などは控えめに。適度な運動&入浴で「デトックス」するのも◎

「化学物質過敏症」は「遺伝的要因」だけでなく、その人の「健康状態」、住んでいる場所など「環境要因」によって発症することがあると言われていますが、「発症させない&悪化させない」対策法はコチラ!

1.できるだけ、農薬、香料、甘味料、
保存料が使われていない食品を選ぶ
2.適度な運動や入浴で発汗することを心がける
3.掃除は定期的に行い、こまめな換気を心がける
4.症状が出ていなくても苦手・気になる香りが
出る製品はできるだけ使わない

まずは食生活。最近では食品に含まれる残留農薬や香料、甘味料などが発症原因になるとも言われているので、デリケートな方はできるだけ控えると良いでしょう。「化学物質過敏症」は特定の化学物質が体に蓄積することで発症するケースもあるため、「運動や入浴」で発汗し、「デトックス効果」を高めることも効果的な対策になると言われています。
また、家庭内や職場ではできるだけ清潔にすることを心がけ、こまめな換気をすることで化学物質を吸い込みにくくする「環境」に整えると◎。「化学物質過敏症」は原因物質に触れないことが重要なため、まだ発症していない方でも「苦手だな」「何となく不快」と思う香りがあれば、その製品は使用しないなど、用心しておくとGOODです。

「化学物質過敏症」は香水や芳香剤、柔軟剤などの香料が原因となることも多いことから、自分は大丈夫でも「相手にとって不快・発症原因」になることもあるため、「使用量の目安」などを参考に「つけすぎない」配慮をしたり、ニオイに敏感な方などと会う時や大勢の人が集まる場所に行く時は控えるなどして、香りのオシャレ・エチケットを楽しむと良いでしょう。

「化学物質過敏症」は「健康状態」に左右されるとも言われているので、バランスの良い食生活を心がけることも大切! 残念ながら「化学物資過敏症」に良い食材というのはありませんが、治療中の生活指導で「デトックス機能が高い」ビタミンA、B群、Cを多く含む食材の摂取を推奨することがあります。
ピーマンやニラなどの野菜や、パイナップル、みかんなど柑橘系の果物にはこれらのビタミン類が多く含まれているので、継続して摂ると良いですが、なかでも長ネギはビタミンだけでなく、体内に入った化学物質などを無毒化する働きがあると言われる「セレニウム」も含まれているのでおすすめ!

さて、ここでクエスチョン!

特定の化学物質が原因で心身に不調をきたす「化学物質過敏症」。あまり知られていない病気ですが、発症する患者数について述べたもので正しいのはどちらしょうか?

〈1〉成人の場合、女性の方が患者数は多い
〈2〉成人の場合、男性の方が患者数は多い

「化学物質過敏症」は化学物質が原因で引き起こされる病気ですが、それに加え、香水や芳香剤、柔軟剤などに含まれる香料といった本来「心地よい」はずの香りに対しても症状が出ることがわかっており、成人の場合、患者の約4分の3が女性、とくに30~50代の方が多いと言われています。

女性が多い原因については家事などで消毒剤、漂白剤、柔軟剤など発症原因となる化学物質が含まれる薬剤などを使用する機会が多いこと、ニオイなどに対して敏感な方が多いためと考えられています。

しかし、最近は食物に含まれる残留農薬や香料、甘味料などが原因で発症するケースや新型コロナウイルス予防のために使用される消毒液などの過剰利用で男性の患者も増えていると言われているため、性別・年代に関わらず、注意が必要です。

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