ヘルスケアNEWS

たかが「血行不良」と侮っていると
脳梗塞や心筋梗塞に?!
「舌」や「爪」のチェックが早期発見に!

「血行不良」とはその名の通り、「血液の流れが悪くなっている」状態のこと。私たちの体には体重の約13分の1もの「血液」が流れています。「血液」には全身に栄養や酸素を運び、老廃物などを回収する働きがありますが、血液の流れが悪くなると、栄養が行き渡らず老廃物などが体に蓄積してしまいます。
血行不良により、肩こり・冷え・むくみ・眼精疲労など全身にさまざまな症状が出ると考えられています。

「血行不良」は加齢による血管の衰えの他、冷えや運動不足、偏った食生活など「生活習慣」の乱れで血液がドロドロになり、スムーズに流れにくくなることが原因と言われています。最近ではストレスによる自律神経の乱れが血液循環機能にも悪影響を与えることがわかり、「現代病」として注目を集めています。
「冷えは万病の元」ということわざがあるように、一般的に体温が1℃下がると免疫力が約30%ほど低下すると言われ、ウイルスなどへの抵抗力が弱まると考えられています。
また「血流が滞る」ことで動脈硬化にもなりやすく、脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気につながることもあるので、侮ってはいけません。

「血行不良」といえば女性やシニア層に多いイメージがありますが、新型コロナウイルス対策におけるテレワークや運動不足により、男性患者が急増。最近では10代など若い方の間でも増えており、医師の間で問題となっています。
「血行不良」が原因で起きる症状は数多くあるため、なかなか「早期発見」は難しいのが実状。ですが、放置すると悪化したり、複数の症状を併発することもあるので、今回は「血行不良」かどうか?を診断できるセルフチェックをご紹介!

1.下半身がいつも冷えている
2.「舌」の色が黒ずんでいるように見える
3.「爪」の色が白っぽく見える
4.運動、入浴後でもないのに
「手のひらが赤い」ことが多い
5.「ふくらはぎ」を指で押し、離した後、
指の痕が3秒以上戻らない

2つ以上あてはまった方は「血行不良」の可能性があります。特に、「舌」や「爪」は毛細血管が集まり、血流の状態を確認しやすい部位と言われているため、忙しい方でも1日1回、チェックする習慣をつけると早期発見につながります。

■入浴時「ふくらはぎ」をマッサージすると「血流改善」効果がアップ!

「血行不良」は抜け毛や肌印象など、「見た目」にも影響を与えますが、「生活習慣」を見直すことで防ぐことができます。「血行不良」にしない・悪化させないための対策法はコチラ!

1.毎日できる範囲で「運動」をすることを
心がける
2.毎日「入浴」をして全身を温める
3.1日3食、できる範囲でバランスの良い食生活を
心がける
4.体を締め付けるような衣服はできるだけ避ける
5.こまめな水分補給を心がける

まずは「運動」。適度に体を動かすことはストレス解消にもつながるので、ウォーキングや軽めのジョギングなど、できる範囲で1日20分程度、毎日続けるとベター。「筋力アップ」は血流改善に効果的なのでスクワットなど、筋トレを取りいれるのも良いですが、運動習慣のない方は階段の上り下りでも◎
毎日湯船につかって「入浴」することも血流改善の近道!38~40度のややぬるめのお湯に15分ほど入ると「体の深部体温」を上げることができるので「冷え」対策にもなります。入浴時に「第二の心臓」と言われる「ふくらはぎ」をマッサージするとさらに効果が期待できます。

また体を締め付けることも「血行不良」につながるので、ベルトを締めつけないなどの工夫を。かかとの高いヒールを長時間はくことも脚に負担をかけるので、「血行不良」が気になる方は控えると良いでしょう。
そして忘れてはいけないのが「水分補給」。「血行不良」になりやすい秋から冬にかけては水分を控える方も多いようですが、水分不足になると血液が固まりやすくなるので、「常温」もしくは「温かい」飲み物をこまめに摂ることを心がけましょう。

中でも、「血行不良」対策には食生活の改善が重要!暴飲暴食を続けると血液がドロドロになるため、血行が良くなる食材を摂ることも効果的。緑黄色野菜に多く含まれるビタミンEは血流改善におすすめですが、サバやイワシなどの青魚に多く含まれるEPAは血液をサラサラにしてくれる効果が!とくにサバは「筋肉の素」とも言われるタンパク質の含有量も高いので「血行不良」対策にはぴったりです。

さて、ここでクエスチョン!

健康や美容にも悪影響を与えると言われる「血行不良」。「血液」は全身に栄養や酸素を供給していますが、心臓から送りだされた「血液」が戻ってくるまでどのくらいの時間がかかるでしょうか?

〈1〉約1日ほど
〈2〉約3時間ほど
〈3〉約30秒ほど

人間の体には血管が張り巡らされていますが、その長さはなんと10万キロ!これは地球2週半相当なんです。
これだけ膨大な長さを持つ血管の中で「血液」は常に循環を続けていますが、心臓から出た「血液」は約30秒ほどの時間でまた心臓に戻ってくると言われています。

この間、各細胞に栄養や酸素を供給するだけでなく、体内から出た老廃物や代謝物を回収&排出したり、傷口を修復したりと様々な働きを行っているのです。
「全身の健康」を維持するためには「血液」をしっかり巡らせることが重要なのです。

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