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「30~35㎝」離れたものが見えにくくなったら老眼のサイン!
「目の健康」のために実践したい8つの生活習慣とは?!

パソコンやスマホの普及で「視力低下」や若年層の「老眼」が社会問題になっていますが、秋はこれらの症状につながる「目」のトラブルがとくに増えるシーズン。

夏の紫外線ダメージが表面化するだけでなく、「秋の夜長」という言葉があるように、夜が長く、過ごしやすくなってくる秋は長時間の読書などで「目が疲れやすくなる」傾向が…。

また、暑い時期に増えたダニが気温が下がる秋に大量に死に、ダニアレルゲンとなることで「目のかゆみ」などのトラブルにつながりやすくなります。

老眼やドライアイと聞くと「歳だから仕方ない」「目薬をさせば大丈夫」と軽く考えがちですが、緑内障や白内障など、重篤な疾病につながるため、「先手のケア」で健康な目を保つことが大切!

とくに手元から30~35㎝ほど離れたものが見えにくい、読みにくくなったら「老眼」のサインと言われているので、早めに対策をしましょう。

目の健康のために心がけたい生活習慣とは…

①パソコン作業や読書、細かい作業で目を使うときは1時間やったら1分は目を休める
②毎日6時間程度は睡眠をとる
③ストレスを溜めないようにする
④寝転がって本や新聞、TV、スマホなどは見ない
⑤タバコを吸うのは控える
⑥こまめに手を洗うなど、手を清潔にする。
⑦適度な運動を心がける
⑧コンタクトレンズは適切に使う。見えにくい場合は眼鏡も使う

の8項目。

今や仕事でパソコン使用は必須のため、目を酷使することが多いですが、適度な休憩 をはさみ、「目を休める」ことが重要!

外の景色をぼんやりと眺めたり、目の疲労感がひどい場合は「ホットアイマスク」を2~3分程度使用するのもおすすめ。よく目を冷やす方もいらっしゃいますが、充血している時には効果的ですが、冷やし過ぎは血行不良で目に負担がかかるため、逆効果に。
クールダウンもちょっとだけにする方がよいでしょう。

また、休憩中に目のストレッチをするのも効果的!

(1)人差し指を立てた手をまっすぐに前にのばします。
(2)人差し指をじっと見ながら、その指をゆっくり目の方に近づけていきます。
(3)指が鼻につくくらいまで近づけたら、また手をまっすぐにのばします。

この(1)~(3)の動作を10回程度繰り返します。

目の筋肉をゆるめることが目的なので人差し指を見る時は
「目に力を入れず、ぼんやり眺める」くらいが◎。
目を動かすことで脳もリフレッシュできるので、Wの効果が期待できます。

そして「寝不足」や「ストレス」も目に負担をかけるので要注意!

目は脳に負担がかかったり、自律神経が乱れると疲れやすくなるので
夜更かしは×!できれば6時間以上は睡眠を取り、ストレスを翌日に持ち越さないことがポイントです。

④と⑤はやってはいけないNG習慣。

寝転がってスマホやTVを見ると、姿勢によって左右の目と画面との距離に違いが出てしまうので、片方の目だけに負担がかかるリスクが!また寝転がると目とスマホ画面の距離が近くなることが多いので、目が疲れやすくなるとも言われています。

さらに、寝る直前にスマホやパソコンなどを見ると「不眠」の原因にもなるため、目の健康を考えるなら就寝1~2時間くらい前には見るのをやめましょう。

⑤のタバコについては血行不良になるため、控えた方が◎。
視野の中央がゆがんだり、見えにくくなる「加齢黄班変性」という症状がありますが、最近の研究では喫煙がその原因の一つであることがわかったので、喫煙習慣のある方は注意が必要です。

⑥の「手を清潔にする」は風邪やインフルエンザ、食中毒予防など多くの効果を発揮しますが、目の健康対策にもおすすめ!
手にはさまざまな汚れや菌などが付着するため、清潔でない手で目を触ると赤みやかゆみ、痛みなどさまざまな「目のトラブル」に直結します。また、髪をいじったり、顔を触るクセがある方は手に汚れが付着しやすいので気をつけましょう。

そして「適度な運動」も血行を良くしたり、ストレスの解消になり、目の健康にも好影響を与えます!
できれば全身を動かす運動が良いので、20分程度、大きな歩幅で大きく手を振るウォーキングなどをするとよいでしょう。

最後の⑧ですが、目の病気やトラブルはコンタクトレンズの誤った使用で起きることがあります。コンタクトレンズは医療機器です。お薬などと同様、しっかりと「使用方法」を守り、使用後は毎日「洗浄」するなど、適切に使うことを心がけましょう。

コンタクトレンズを使っていない方も「見えにくいな」と思ったら、眼鏡を利用すると◎。
よく「眼鏡を使うと視力が落ちる。老眼鏡を使うと老眼が進む」と言われていますが、これは全くの迷信!かえって、見えないものを無理に見ようとすると目に負担をかけてしまうのでパソコンやスマホ、TVを見る時だけ眼鏡をかける…といった使い方をする方がよいです。

目薬をさす時、パチパチするのはNG!「正しくささなければ」意味がない?!

目の疲労感、不調の対策として市販の「目薬」を使う方も多いですが、「目薬」も「正しい使い方」をしないと×。

具体的には

①手を石鹸できれいに洗う。爪の中までしっかりと丁寧に。
②容器からキャップを取り外す。
 *取り外したキャップはティッシュの上に置くなど、キャップに汚れがつかないようにする
③顔を少し上向きにし、下まぶたを軽くひいて目薬をさす
④目薬が流れ落ちないよう、5~10秒程度まぶたを閉じるか、軽く目頭を押さえる
⑤目から溢れた目薬などはティッシュなど、清潔なものでふきとる

が「正しいさし方」。

よく、目薬をさしたあと、目をパチパチさせる方がいますが、まばたきをすると目薬が目頭にある涙点に集まり、喉の方に流れてしまうので効果を充分に発揮できなくなります。

また、目薬の器の先端をまぶたやまつ毛につけて点眼するのも絶対にNG!

しっかりさしたい気持ちはわかりますが、まぶたやまつ毛には汚れや雑菌、目やになどが付着していることが多いので、かえって症状が悪化することがあります。

さらに、早く良くなりたい!と1回に何度も目薬をさすのも逆効果です。まばたきと同様、目薬が喉の方に流れ落ちてしまうため、1滴さしたら目を閉じて留める…これが鉄則です。

そして目を健康に保つには「体の中からケアする」ことも効果的。

目に良い成分としてブルーベリーやルテインなどがお馴染みですが、最近、新たなアイケア成分として注目されているのが「アスタキサンチン」。

アスタキサンチンとはエビやカニ、鮭などの‘赤い色素’の元になっている成分。
コエンザイムQ10をしのぐ強い抗酸化作用があることで人気ですが、この抗酸化力が「目の老化対策」に良いことがわかっています。また、アスタキサンチンは「目にダイレクトに届く数少ない成分」としても知られています。目の筋肉に直接働きかけることでピント機能を調節し、かすみ目やぼやけを改善。眼精疲労も軽減してくれるため、継続して摂取するとよいでしょう。

なかでもエビは抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンEも含まれているため、アスタキサンチンとの相乗効果が期待できるので「目の老化」対策にはおすすめです。

さて、ここでクエスチョン!

スマホの普及で若年層の視力低下や老眼が問題になっていますが、「アイケア」として正しいものはどれでしょうか?

〈1〉まばたきをする
〈2〉雑菌が入らないよう目を水で洗う
〈3〉濃い色のサングラスをかける

正解は…

パソコンなどで目を酷使するとまばたきが少なくなり、「渇き目」になりやすいので、まずは「まばたき」を繰り返すことが効果的なアイケアになります。また子供の頃、プールの後は水で目を洗っていたかと思いますがこれはNG!最近の研究では水道水に含まれている塩素などでかえって目を傷つけてしまう恐れがあるため、目を洗う場合は人口涙液など、点眼薬の使用がよいとされています。
そしてサングラスも目から紫外線ダメージを防ぐ必須アイテムですが、色の濃いものは×。色が濃いと周りが見えにくくなるので目は光を多く取り入れようと瞳孔を広げてしまうので、かえって紫外線を多く取りこんでしまうと言われています。そのため、色が薄く、UVカット機能があるものを選ぶのが◎です。

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