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痛風は「痛み」が激しく、一度かかると「再発」する恐れも!
セルフチェックと6つの対策法で今すぐできる「尿酸値対策」を

「尿酸」とは食べ物や飲み物から摂ったり、体内で作られた「プリン体」が分解してできた老廃物のこと。通常、「尿酸」は尿としてそのほとんどが排出されますが、「尿酸」が過剰に作られたり、排泄がうまくいかずに「尿酸値」が7.0mg/dL以上になると「高尿酸血症」の状態に!この段階ではまだ自覚症状はない為、そのまま放置しておくと関節や腎臓など、さまざまな部位に悪影響を与えると言われています。

そのなかでも、最も注意しなければならないのが「痛風」です。
「痛風」とは「風が吹いただけでも痛む」ことからその名がついたと言われるほど、「激しい痛み」が特長の病気。足の親指の付け根や手指、くるぶしなどの関節が赤く腫れ、耐え難い痛みが発作的に起こります。発症してまもない頃は炎症を抑える薬を飲むとすぐに症状が落ち着く為、「治った」と思ってしまいますが、1度「痛風」になると再発することが多く、腫れや痛みの部位が広がったり、「腎臓病」や「尿路結石」などさらに深刻な病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。

「痛風」にならない為には日ごろから体内の「尿酸値を上げない」ことが大切ですが、最近の研究では「尿酸値上がりやすい人」にいくつか特長があることがわかっています。
下の1~6で早速チェックをしてみましょう!

1. 肉や魚ばかり食べ、野菜はあまり食べない
2. ビールなどお酒は毎日飲む
3. あまり水分をとらない
4. 汗をかく激しい運動をよくやっている
5. ストレスを溜める方だ
6. 肥満気味
7. 両親や兄弟で「痛風」になった人がいる

2つ以上ある方はズバリ要注意です!

「尿酸値が上がる」原因には「環境的」要素と「遺伝的」要素があります。

1~6は環境的要素。
痛風の原因となる「尿酸」を作り出すプリン体は食べ物や飲み物にも含まれています。 プリン体自体は体のエネルギー源でもあるので必要な栄養成分なのですが、一般的に肉や魚、レバーや白子など内臓系の食物には多く含まれているので食べ過ぎはNG!魚ならばOKと思いがちですが、実は干物はプリン体が多め。プリン体は「美味しいもの・贅沢なもの」に含まれるというイメージからイクラやスジコは×と考える人が多いようですが、意外にも数値は低い為、どの食材にどのくらいの量が含まれているのか?「自分で判断する」のではなく、しっかりとチェックすることが大切です。

またお酒は「尿酸値を上げる」為、飲み過ぎにはご注意を。中でもビールはプリン体が多いので毎日飲まれる方は量を控えるなど、対策をすると良いでしょう。よくウイスキーや焼酎などの蒸留酒はプリン体が少ないので大丈夫!と思う方が多いようですが、そもそもアルコールを摂ると分解する為に体内で「尿酸」が過剰に作られるので、尿酸値を上げると言われています。唯一、ワインだけが尿酸値を下げることがわかっていますが、いずれにしても「飲み過ぎ」は絶対に×です。

そして体が「脱水状態」になるのは「尿酸値」を上げることになる為、「水分」を摂らない方は要注意!「汗」をかくような激しい運動を習慣にしている方や「ストレス」も一時的に「尿酸値」を上げると言われています。さらに「肥満」にはさまざまな健康リスクがありますが、「尿酸」の生成を増やし、排出にも影響を与える為、注意が必要です。

一方、最近では「尿酸値が上がりやすい人」には遺伝的要素もあることがわかっています。
両親や兄弟など血縁関係者で「痛風」患者がいる方はそのリスクが高い為、生活習慣などの改善でしっかりと対策をすると良いでしょう。

食生活&生活習慣対策に加え、注目成分「アンセリン」の活用も◎

具体的な「尿酸値」対策として

1. プリン体が多い食物ばかりを毎日食べない
2. アルコール類は控えめに
3. 海藻や野菜、キノコなどを多く摂る
4. 積極的に水分を摂取する
5. ストレスを溜めない
6. ウォーキングなど軽い運動をする

ことを心がけましょう。

まずは1~3のように食生活の改善はやはり必須!
プリン体が多い食べ物を「摂らない」、ビールなどのアルコールは「飲まない」ことが一番ですが、やりすぎは「ストレス」にもなるので、「毎日食べない・飲まない」「量を控える」など配慮をすると良いでしょう。

またワカメなどの海藻や野菜、キノコなどアルカリ性の食品を多く摂るとGOOD。これらはプリン体が少ないというだけでなく、「尿酸の排出を促す」効果が!さらに「尿の量」を増やす為に、「水を毎日2リットル程度摂る」と◎。体内の脱水状態を防ぐ為にも一度にたくさん摂るのではなく、小まめに「喉が渇く前」に摂るとベターです。

「ストレス」も尿酸値を上げる原因になるので、趣味を楽しんだり、睡眠をしっかり摂ってリフレッシュするなどストレス対策をしっかりと!汗を大量にかかない軽めのウォーキングなど、有酸素運動を適度に行うことも日々の「尿酸値対策」におすすめです。

その他に最近注目されているのがサプリメントを利用した対策法。
実は「尿酸」のもととなるプリン体の7~8割は体内で作られ、食事など外からの摂取は2~3割程度に留まると言われています。そこで、もっと効果的な「尿酸値対策」はないか?と研究が進み、「アンセリン」という成分に「高めの尿酸値を下げる」効果があることがわかりました。この成分はマグロやカツオなどにも含まれていますが、これらの魚にはプリン体も多く含まれているので、「アンセリン」だけを摂取できるサプリメントの活用は「手軽に」「継続して」尿酸値対策をしたい方にはGOODです。

さて、ここでクエスチョン!

「尿酸値が高い」と痛風になると言われ、最近注目されていますが、「尿酸値」について正しいものはどれでしょうか?

〈1〉尿酸値を高くしない食材だけ食べていれば良い
〈2〉尿酸値は低ければ低いほど良い
〈3〉尿酸値対策には「汗をかかない」運動の方が良い

正解は…

尿酸値を下げるにはウォーキングなどのあまり汗をかかない有酸素運動が◎です。
軽いジョギングなども良いですが、たくさん汗をかくようなマラソンや激しい運動はかえって体内の尿酸値を高めることになるので要注意!無理な運動を続けることは「ストレス」にもなるので「やりすぎないこと」も大切です。
そして、一般的にプリン体という成分を多く含む食材を食べると体内の尿酸値が高くなるので、尿酸値が高めの方は控える必要がありますが、実はこれらの食べ物は尿酸を作り出す原因の約2~3割程度に留まる為、単に「プリン体が少ない食材だけ」食べていても有効な対策とまではいえないと言われています。
ただし、高いのがダメ!と聞くと「低ければ低いほど良い」と思いがちですが、実は「尿酸値が低すぎる」のも体にとっては×。1.0mg/dL~2.0mg/dL以下だと尿路結石や運動後に腎障害を引き起こす低尿酸血症の恐れがありますので注意が必要です。

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