ヘルスケアNEWS

最近は「蚊」に刺されただけで肌が腫れたり、発熱する人も急増!
自分の体質を知り、虫よけは日焼け止めの上から塗ることが大切

「虫さされ」は「何日か経てば治る」「我慢すれば良い」と思いがちですが、実は侮ってはいけない健康&美容トラブル!痕が残るなど「見た目」への影響だけでなく、強いアレルギー症状で死に至ることもあるので注意が必要です。

まず、人間に害を与える虫の種類ですが、蚊、ダニ、ノミ、トコジラミ、アブ、ブヨ、ハチ、ムカデ、毛虫などがあります。主な症状として「かゆみや痛み」ですが、ハチやムカデに刺されると強い痛みやショック状態に陥ることも。毛虫の場合は刺すことはありませんが、「毒毛を持った毛虫に触れただけ」で肌に激しい炎症を起こすと言われています。
これらの虫によるトラブルは一種の「アレルギー反応」ですが、この症状にはすぐ起こる「即時型」と後から起こる「遅延型」があります。虫に刺されてすぐに反応が出る場合は、その症状も数時間で軽減することが多いですが、「遅延型」については1~2日後にかゆみや湿疹、水ぶくれなどになることもあり完治には数日から1週間程度と長引くことが多いようです。「反応の速さ・遅さ」については虫の種類ではなく、その人の体質や虫に刺された頻度により差が出るものと考えられています。

虫さされで最も恐ろしいのが、全身に重篤なアレルギー反応が起こるアナフィラキシー・ショック。スズメバチやアシナガバチ、ムカデでも起こることがあり、急激に症状が悪化し、死亡することもあるのですぐに医師の治療を受けましょう。また、蚊によるトラブルも「かゆみ」だけではないので要注意!蚊がデング熱や日本脳炎、ジカ熱といった病気を媒介するだけでなく、最近はひどい腫れや発熱などを引き起こす「蚊刺過敏症」の方も増えている為、たかが蚊と侮ることなくしっかりと対策をしていきましょう。

最近の研究では蚊に刺されやすい人にはある特長があることがわかっています。対策をするにはまず自分の「体質」を知ることが大切なので、早速チェックしていきましょう!

1. ふだんから平熱は高め
2. 肥満気味、体が大きい方
3. お酒を毎日飲む
4. 汗をよくかく

セルフチェックで2つ以上当てはまる方は蚊に刺されやすい体質の可能性が…。

まずは「体温」。蚊の触角には温度を感知するセンサーがあり、高い温度を察知すると吸い寄せられる傾向があることがわかっています。そして「二酸化炭素」を感知する能力も高く、「たくさん息をはく・呼吸が荒くなりがち」な体が大きい方、肥満気味の方は刺されやすいと言われています。また、アルコールを摂取すると分解する際に二酸化炭素を多く発生させるので、お酒を飲む方も蚊を引き寄せている可能性があります。さらに汗のにおいのもとになる酸をかぎ分けるセンサーもあるので、「汗っかき」の方は注意が必要!ダラダラ流れる汗よりは体がじっとりするような汗の方が蚊が寄りつきやすいと言われています。

また近頃はO型の人が刺されやすいという説や、その人が元々持っている「足の常在菌の種類や量」なども関係していると言われ、研究がすすめられています。

症状を悪化させない秘訣はとにかく「かかない」で「冷やす」こと

虫さされの対策として最も有効なのは「とにかく寄せつけないこと」。
蚊やハチ、アブやブヨ、ムカデなどから守る為には外出する際は

1. 長袖、長ズボンなど肌を露出しない
2. なるべく明るめの服を着る
3. 虫よけスプレーなどを適切に活用する
4. こまめに汗をふく

この4つを実践するとOK!

まずは「肌を露出しない」「虫が寄りつきにくい白などの明るめの色」の服を着用するなど「物理的に寄せつけない」ことが大切です。登山やキャンプなど山や川でのレジャーを楽しむ際は帽子や手袋も着用するとGOOD。さらに首元にタオルなどを巻くことで虫に刺されやすい首回りを守ると良いでしょう。

そして「虫よけスプレー」など市販の虫よけ剤も積極的に活用しましょう。
夏場は日焼け止めと虫よけ、両方活用することが多いですが、その際は「日焼け止めを先」に、その後に虫よけという順番で!またスプレータイプは均等にかけているようでムラになることが多いので、スプレーをした後は手でしっかりと塗り広げてください。
さらには日焼け止めと同様、汗をかくと薬効が薄れてしまうので、長時間外出する時は2~3時間おきに使用するなど、こまめに対策をする方が良いです。

肌がデリケートな方やお子さんなど市販の虫よけ剤を使いたくないという方はハーブなど虫が嫌う香りでブロックすると◎。ローズマリーやティートリー、ラベンダーなどを精製水やキャリアオイルで薄めて肌や洋服のラベルなどに塗布したり、これらの香りがする虫よけリングや洋服につけるシールなどを活用すると良いでしょう。また「汗」も蚊などを寄せつける原因になるので汗をかいたらできるだけすぐにふくこと!細かいことに意識を向けることが虫よけ対策には重要なので、面倒くさがらず実践しましょう。

万が一「刺された」場合の対処法(ファーストエイド)としてポイントになるのが

1. 「どんな虫に刺されたか」を確認すること
2. 刺された部分を「冷やす」こと

です。まずは「刺した虫」を特定すること。薬を塗ったり、医師の診断を受ける際、「どんな虫に刺されたか?」によってその後の対処法も変わってくる為、できる範囲で良いので確認しておくと良いでしょう。わからない場合は写真に撮っておくのも◎です。

次に対処法ですが、何よりも「冷やす」こと。水で患部を洗ったり、氷などで冷やすのもGOOD。その後に虫さされの薬などを塗ると良いでしょう。ハチや毛虫などは針や毛などが肌に残っている場合があるので毛抜きやピンセットなどで針を取り、冷やしてから薬を塗ったり、痛みや炎症がひどい場合は医師の診断を必ず受けましょう。いずれにしてもかゆいから、気になるから…といって「かく」のは絶対にNG!かくことで肌を傷つけ、炎症を悪化させたり、「痕」や「色素沈着」の原因になることもあるので「かゆい」と思ったら「冷やす」ことが重要です。

虫さされの場合、これを食べていればOK!といった食材は残念ながらありませんが、刺された後の色素沈着をケアするには抗酸化作用が高いビタミンCを多く含む柑橘系やアボガドなどを摂ると良いでしょう。また、肌の生まれ変わりを促す効果があるトマトやニンジンなどを習慣的に摂ることで「痕」を残さない「新陳代謝の良い体作り」を心がけることが大切です。

さて、ここでクエスチョン!

暑くなると気になるのが「蚊」による「虫さされ」。 「蚊」について述べたもので間違っているものはどれでしょう。

〈1〉蚊の主食は「人間や動物の血液」である
〈2〉蚊は1回で「自分の体重と同じくらいの量」の血を吸うことができる
〈3〉蚊は「水たまり」から発生する

正解は…

実は血を吸うのは蚊のメス、オスは人間などの血を吸うことはありません。そのメスも産卵の際、卵巣を大きくする為に吸血するだけで、ふだんは草の汁や花の蜜などを主食としています。蚊は俊敏な動きをするイメージがありますが、1回に何と 自分の体重と同じくらいの量の血を吸うことができる為、吸血した直後の蚊は動きが鈍くなっていると言われています。また蚊は草むらや木などに生息していることが多いですが、発生源は「水たまり」など水があるところ。水辺に卵を産み付け、幼虫の間もそこで成長を続けるので、蚊を増やさない為には路面の「水たまり」だけでなく、放置された空き缶や古タイヤ、側溝や雨どいの詰まりなど、ちょっとしたところにも「水を溜めない」ことがポイントです。

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