ヘルスケアNEWS

「ストレス」が原因の不調は軽度なものから重度のものまで!
対策法は「ストレス状態にあることをいち早く知り・
悪化させない」こと

「ストレス」という言葉は深刻なことから軽度なものまで幅広く使われていますが、厚生労働省のe-ヘルスネットでは『外部からの刺激などよって体の内部に生じる反応のこと。その原因となる外的刺激(ストレッサー)も含めてストレスと呼ばれる』とあります。

「ストレス」は毎日些細なことで感じることが多い為、「たかがストレス」と思いがちですが、「ストレスは万病の元」と言われるように、「ストレス」が原因で起こる病気や疾病は実にさまざま!疲労や頭痛、胃痛、肥満症、高血圧など比較的軽度のものから、不眠症、摂食障害、アルコール依存症の他、狭心症、心筋梗塞、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、糖尿病やメニエール病などもストレス関連疾患と言われており、「たかが」と侮っていては大変なことに…。

また「体」だけでなく、「心の健康」にも大きな影響が!社会問題になっている「うつ」なども「ストレス」が原因と言われているので、悪化させない為にも早期発見、早期対策がカギ!「ストレス」は日々感じることが多いので、自分がどれほど「ストレスを受けているか?」ということを客観的にジャッジすることはなかなか難しいかもしれませんが、「過度なストレス状態にある」ことに「気づく」ことが悪化させない最善策の為、まずは自分が「過剰にストレスを感じやすい」タイプか?「感じやすい状況」にあるか?を知ることが大切!

まずは「過剰にストレスを感じやすい」タイプか?についてチェック!

次のうち、よくあてはまると思うものはありますか?

・人への気配りを欠かさない
・何かあっても「自分のせい・自分の責任にする」ことが多い
・人から頼まれたことは断れないことが多い
・つい無理をしすぎてしまう
・責任感が強い
・仕事や作業はきっちりやらないと納得がいかない
・自分の時間がとれない

「気配り、責任感、仕事の仕上がりへのこだわり」などいずれも「長所」となるべき素晴らしい気質ですが、あてはまる数が多いほど「ストレスを感じやすくなる」と言われているので注意を。

さらに、誰しも何かしらの「ストレス」は感じていますが、

この1年間に…
・転職、異動、退職、転居、不慮の事故、介護など「仕事や生活環境」で変化があった
・結婚、出産、離婚、周囲とのトラブル、家族の死亡など「家庭環境」で変化があった
・収入の減少、借金など「経済的にマイナスになるほど」の変化があった

この1ヶ月間に…
・仕事や家事、育児、介護でやらなければならないことが多すぎる
・いつも仕事や家事、育児、介護のことを考えていなければならない
・仕事や家事、育児、介護でやりたくないことが多い
・職場や家庭、親戚、近所づきあいなどの人間関係で悩むことがあった

上の7つのうち3つ以上という方!「ストレッサー」が多く、「ストレスを感じやすい状況にある」と考えられるので、積極的に「ストレス発散」を心がけましょう。

なかでも

・ひどく疲れた
・へとへとだ
・だるい
・気がはりつめている
・不安だ
・落ち着かない
・ゆううつだ
・何をするのも面倒だ
・気分が晴れない

という方はすでに「かなりのストレス」を感じている可能性があるので要注意です!

「具体的なストレス対策法」&「ストレスを感じにくくする対策法」とは?

すぐにでも始めて欲しい具体的な「ストレス対策法」とは?
1番は自分が「楽しい・リフレッシュできる」ことを実践するのが良いですが、

1. 心身の緊張をほぐす「リラクゼーション法」を取りいれる
2. ストレッチを適度に行い「全身のコリ」をほぐす
3. 「楽しみながらできる」適度な運動を実践する
4. 起きたときに気持ちがいい睡眠、日中に眠くならない「快適な睡眠」を実践する
5. 親しい人たちとおしゃべりをする

のも◎。
「リラクゼーション法」とはヨガやマッサージといったものから「腹式呼吸」や「目を閉じて瞑想する」など簡単なものでもOK。自分がホッとできる、気持ちが落ち着く方法を取りいれると良いでしょう。

また「運動」についても「1日1万歩」など目標を立てるのもGOOD。「目標達成」は自分への自信につながるので「心の健康」にも良いですが、無理をするのではなく、スマートフォンのアプリなども利用して「楽しみながら目標達成」を目指しましょう。

このように「ストレス」を感じてから対策をするのももちろん良いですが、「ストレス」の感じ方にはかなり個人差があるので、そもそも「ストレスを感じにくい」体や心に整えていくことも大切!
具体的には

1.ポジティブ思考、視点を変えて前向きに考える
2.他人の評価を気にしすぎない
3.声を出して「笑う」など、日常生活で「笑う」ことを心がける
4.ささいなことでも「自分の気持ちや状況」を人に話すことを心がける
5.健康診断を毎年受診し、「心を体の健康」に目を配る
6.短い時間で良いので毎日「自分だけの時間」を持つことを心がける

を実践すると良いでしょう。

1の場合、例えば仕事で失敗すると仕事のことなのに「自分の失敗」と考え、自分がダメなのだ…と思ってしまいがちですが、仕事と自分は必ずしもイコールではないので「良い経験になった」「次は失敗しないようにしよう」と発想を変え、前向きに考えるとGOOD。

また「笑う」ことは「免疫力アップ」につながるので恥ずかしいと思わずに「大きな声」で笑いましょう!4のように常日頃から「自分の考えや状況を人に話す」と思い詰めてしまったり、「ネガティブ思考」になりにくいのでおすすめ。「ストレスが体や心にダメージを与えていないか?」早めに知ることも重要な為、毎年「健康診断」は受診し、自分の心身の状態をしっかりと把握しておくと良いでしょう。
そして何より大切なことは1日10分でも良いので「自分が自由にできる時間」を持つこと。忙しくて無理!という方も例えば通勤の間に「自分が好きな曲や動画、本を楽しむ」など、ささいなことからで良いので毎日ホッとできる時間を設けましょう。

さらに「ストレスを感じにくい」体作りには食生活も重要!「イライラ」対策にはGABAやカルシウムがお馴染みですが、「うつ」など心の健康には精神状態を整えてくれるビタミンB類の摂取がおすすめ!また「ストレス」がかかるとビタミンCが多く消費されると言われている為、ビタミンCを日頃から摂っておき、ストレスへの耐性を高めておくのも◎。11月~3月頃に旬を迎える春菊は「鍋」の具材として人気ですが、ビタミンCが豊富なだけでなく、自律神経を整えてくれる働きが。気の合う仲間や家族とワイワイ鍋を囲んで食べれば体も心も元気に!一石二鳥の効果が期待できるかもしれませんね。

さて、ここでクエスチョン!

「ストレス解消」にはさまざまな方法がありますが、実はこの中の2つはかえって身体的、肉体的にダメージを与えると言われています。正しい「ストレス解消法」は3つのうちどれでしょうか?

〈1〉買い物をする
〈2〉ゲームをする
〈3〉瞑想をする

正解は…

「買い物」も「ゲーム」もどちらも楽しい気持ちになったり、満足感を満たしてくれるように感じますが、実は「買い物」については「ストレスを感じていることで正しい判断ができない状態」になっている可能性があるので「後で後悔すること」が多い傾向にあると言われています。
また「ゲーム」も熱中しすぎると脳のドーパミンが過剰に排出され、興奮状態になり血圧が上がりやすくなるというデータもあるのでやりすぎには注意が必要!
一方「瞑想」はイライラした時こそあえて何もせず、静かに自分と向き合うことで気持ちが落ち着き、血圧を下げる効果があると言われています。
「瞑想」と聞くと難しそうですが、リラックスした状態で椅子などに座り、軽く目を閉じて深呼吸をするだけでもOK。
とはいえ、「ストレス解消法」については「自分が楽しい・リフレッシュできた」と感じることが最も重要であるので、「瞑想」などで気持ちを落ち着けた後「やりすぎない」程度に自分の好きなことを実践すると良いでしょう。

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