ヘルスケアNEWS

夏に発症しやすい「脳梗塞」は2種類!
「熱中症」と症状が似ているため、
「脳梗塞か?否か?」見極めるのがカギ!

「脳梗塞」とはドロドロになった血の塊(血栓)が血管に詰まることで脳の神経組織にダメージを与える病気のこと。ひとくちに「脳梗塞」と言っても脳の細い血管に血栓が詰まる「ラクナ梗塞」、太い血管にできる「アテローム血栓性脳梗塞」、心臓などでできた血の塊が流れてきて詰まる「心原性脳塞栓症」と3つのタイプがあります。
そのうち、夏に起こりやすいのが「ラクナ梗塞」と「アテローム血栓性脳梗塞」。どちらも体内の水分不足が原因で発症するため、若い世代の方、日常的に運動をしている方でも気温が高くなる夏はリスクが高まるので「元気だから」「運動しているから」と過信することなく注意が必要です。

「ラクナ梗塞」と「アテローム血栓性脳梗塞」は発症してもしびれや頭痛、感覚が鈍くなるなど、比較的軽くすむことが多いですが、半身不随や言語&意識障害を起こすこともあります。また「繰り返し発症しやすい」のが特長!とくに「ラクナ梗塞」は何度も起きるとパーキンソン症候群や認知症、アルツハイマー型認知症になりやすくなるとも言われています。
いずれにしても「脳梗塞」は「早期発見&早期治療」が今後の人生、命を左右するカギ!
けれども「ラクナ梗塞」も「アテローム血栓性脳梗塞」も最初に出る症状が頭痛やしびれといった「熱中症」と似た症状のため、早期発見が難しいのが実情…。
そのため、脳梗塞かどうか?すぐに判断ができるセルフチェックをご紹介!

・ろれつが回らなくなり、言葉が出にくい
・物がゆがんで見える。片方の目だけが見えにくい
・体の半分がしびれる
・片方の手足だけ力が入らない、
・両腕を水平に上げた時、片方だけ下がってしまう
・笑ったとき顔の片側だけが下がり、ゆがんだように見える

1つでも当てはまれば「脳梗塞」のリスクがあるので即病院へ!
これらの症状は「一過性脳虚血発作」と言われ、いわば「脳梗塞」の前触れ。
一般的に24時間くらいで治まることが多いため、油断しがちですが、4~8時間以内に治療をしないと後遺症が残ることがあるので、すぐに医師の診断を受けましょう。

効果的な「対策法」は「小まめな水分補給」。就寝前と起床後は必ず飲むこと!

今年は新型コロナウイルス対策で夏でも「マスク着用で外出」といった機会が増えるため、例年以上に「脱水症状」が起きやすくなると言われています。

そこで、是非実践して欲しい「対策法」が

1.とにかく小まめに水分補給
2.エアコンなどを上手に使い、快適な室温を管理
3.外出時は首元を冷やすなど、なるべく汗をかかないよう工夫をする
4.お酒はほどほどに。とくに就寝前は控えめに!

の4つ!

まず最も重要なのが「脱水症状」にならないよう「小まめに水分を摂る」こと。
「喉がかわいてから飲む」はNG!喉がかわいていなくても例えば1時間に1回水を飲むなど「時間を決めて」飲むのがおすすめ。一度に大量に飲むと尿として排出しやすくなるのでコップ半分~1杯程度、自分に合った量をこまめに摂り続けましょう。

とくに注意が必要なのは「睡眠中」と「朝の起床後」。睡眠中は水分を摂れないだけでなく、暑さなどで汗をかくことが多いため、睡眠中や起床直後は「脱水症状」になりやすいと言われています。ですので「就寝前」と「起床後」は必ずコップ1杯の水を飲む習慣を心がけると良いでしょう。

また2の室温ですが、室内にいても「熱中症」が起きるように「脱水症状」も起こります。
エアコンなどで快適な室温にすることが重要ですが、エアコンの効いた部屋は乾燥していることが多いので、知らず知らずのうちに体内の水分が奪われていることも!涼しいから大丈夫…と思わず、しっかりと水分補給を行っていきましょう。

そして外出時は「大量の汗をかく」ことで「脱水」状態になることが非常に多いので、日傘や帽子、首元を冷やすなどできるだけ汗をかかない工夫をすると◎。
さらに、夏場はキーンと冷えたビールをゴクゴクいきたいところですが、アルコールには利尿作用があるので飲み過ぎには注意!睡眠中は脱水状態になりやすいので、寝る前の深酒は×。飲酒をする際も「水」を一緒に摂るなど水分不足にならないようにしましょう。

さらに「血管を詰まらせない」よう血中コレステロールを低下させ血液の流れをスムーズにする健康食材を食生活に摂りいれるのもGOOD!血栓予防に効果があるナットウキナーゼを含む納豆や「血液サラサラ」でお馴染みのタマネギ、ニンニク、ラッキョウなど硫化アリルを含む食材がおすすめですが、夏場に是非摂って欲しいのが「サバ」。
様々な健康&美容効果で「サバ缶」がブームになっていますが、サバなど青魚に含まれるEPAやDHAは血栓予防にも非常に高い効果があるので積極的にメニューに摂りいれると良いでしょう。

さて、ここでクエスチョン!

「脳梗塞」や「心筋梗塞」など「血管の詰まり」から起こる健康リスクに注目が集まっていますが、「人間の血管の長さ」は全てつなげるとどのくらいになるでしょうか?

〈1〉地球2周半分
〈2〉アフリカ大陸の東西の長さ
〈3〉北海道から九州までの距離

正解は…

「血管」は体のすみずみまで行き渡り、血液を通して私たちの体に酸素や栄養成分を届ける働きをしています。
その血管を全てつながると何と成人で約9~10万キロメートル、地球約2周~2周半の長さに匹敵すると言われています。
血管には主なものに動脈、静脈、毛細血管がありますが、約95%近くは毛細血管で占められており、体のすみずみに張り巡らされていることで私たちの生命活動を維持してくれているのです。

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