ビューティー&ヘルスケア特集Vol.18 解説!UVケアの基礎知識~正しく知って賢く対策~ビューティー&ヘルスケア特集Vol.18 解説!UVケアの基礎知識~正しく知って賢く対策~

知っているようで、知らないかも?

近年、紫外線が曇りの日でも降り注ぐことや、UVケアが女性だけでなく老若男女に必要であることなどが知られるようになりました。「SPF」「メラニン」「UVA」といった言葉もよく見聞きしますが、それらの言葉の意味を説明できる人は案外少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、ぜひ知っておきたいUVケアの基礎知識を取り上げます。すでにご存知の方は、正しい知識をおさらいしておきましょう。

「シミ」はどうやってできるもの?

肌や髪の色を作っている色素を「メラニン」と呼びます。シミの原因がメラニンであると聞いた方も多いのではないでしょうか?悪者扱いになりがちですが、メラニン自体が原因ではありません。
紫外線を浴びると皮膚を守るためメラノサイトからメラニンを作る指令がだされます。作られたメラニンはその役割を終えると、ターンオーバーによって上に押し上げられ、自然に排出されます。しかしながら、メラニンが過剰に増えてしまったり、ターンオーバーが滞りスムーズに排出できなかったり、肌がすこやかで正常な状態でない場合、肌の中にメラニンが残ってしまいます。この残ったメラニンがシミとなります。つまり、シミになってしまうのはメラニンがうまく排出できていないということです。

シミができるまで シミができるまで

紫外線の種類

地球に降り注ぐ太陽光線のうち、目に見える光(可視光線)よりも波長が短いものを「紫外線」といいます。英語のultravioletの頭文字をとって「UV(ユーブイ)」と呼ばれます。紫外線は波長の短いものから順にUVC、UVB、UVAに分類されています。そのうち地表に届く紫外線がUVBとUVAで、1年中降り注いでいます。

短い波長のUVB(紫外線B波)は、主に「表皮」に作用して肌が赤くなる日焼け(サンバーン)や黒っぽくなる日焼け(サンタン)などの炎症を引き起こします。
地表に届く紫外線の約95%を占めるUVA(紫外線A波)は、長時間浴び続ける可能性が高く、角層など肌の奥深くにまで入り込むため、数年後までダメージを引き起こすこともあります。UVAの中にはさらに波長の長い「長波長UVA-I」があり、部屋や車の中にいてもガラス越しに侵入するやっかいな存在です。屋内にいてもUVケアが欠かせないのはこのためです。

  • *1:長波長UVA-I
  • *2:乾燥などによる肌印象
紫外線の種類 紫外線の種類
  • *1:長波長UVA-I
  • *2:乾燥などによる肌印象

紫外線をブロックする指標

UVケア製品やベースメイク製品でよく見かけるSPFやPAは、紫外線をブロックする数値の指標で、UVケアアイテムを選ぶ目安となります。
「SPF」は「Sun Protection Factor」の略語で、主にUVBをブロックする力を表します。数字が大きいほど効果が高いことを示し、最大値は「SPF50+」です。「PA」は「Protection grade of UVA」の略語で、主にUVAをブロックする値を表します。「+」の表記が多いほど効果が高いことを示し、最大表記は4つの+がつく「PA++++」です。

紫外線をブロックする指標 紫外線をブロックする指標

また、日焼け止めなどのUVケアアイテムに使用される紫外線防止成分には、主に「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。
「紫外線吸収剤」は、吸収剤そのものが紫外線を吸収し肌へのダメージを防ぎます。一方、「紫外線散乱剤」は、主に粉体で肌表面に受ける紫外線を乱反射させて肌へのダメージを防ぎます。


いかがでしたか?
専門用語を理解することで、納得して商品を選んだり使い続けたりできるものです。「UVケア」についてもっと知りたい!そんな方はこちらもあわせてお読みください。

ビューティ&ヘルスケア特集Vol.12:日焼けすると肌はどうなるの?
ビューティ&ヘルスケア特集Vol.11:いまやUVケアは、暮らしの常識?!

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