男性もスキンケアをする時代になってきました
女性だけでなく男性のスキンケアも一般的になりつつあります。メンズコスメも増えてきました。ところで、そもそも男女の肌の違い、スキンケアのポイントの違いはなんでしょうか?
そこで、皮膚科医に男性と女性の肌の特徴、それぞれにあったスキンケアについて教えてもらいました。
男性の肌は乾燥しやすく、女性の肌は変化しやすい
はじめに男女の肌の構造や性質の違いをみてみましょう。
男性の肌は皮膚が厚く、キメが粗くて毛穴が目立ちやすい傾向があり、肌触りもザラザラしがちに。また、女性の肌に比べて皮脂の分泌量が2~3倍と多いですが、その一方で、保水力に関わる角層細胞面積が女性より少なく、水分蒸散量は2倍以上、肌の水分量は女性のわずか30~50%です。皮脂が多いため乾燥を感じにくいですが、丈夫そうに見えて乾燥しやすいのが男性の肌の特徴です。
女性の肌は皮膚が薄くデリケートです。男性の肌に比べて保水力はありますが、外的要因によるダメージを受けやすく、シミやそばかすなどができやすいのが特徴です。また、ホルモンの影響を受けやすく、生理周期によるホルモンバランスの変化により肌の状態も変化します。40代半ばから50代半ばの更年期を迎えホルモン分泌が大きく変化すると肌質も変わっていきます。
スキンケアの3つの基本と男女別のポイント
男女に共通してスキンケアで大切なのは「洗顔」「保湿」「紫外線対策」の3つです。これをふまえて男性、女性のそれぞれのスキンケアのポイントを紹介します。
男性はひげそり後の保湿をしっかりと
男性のスキンケアでは、ひげそり後の保湿が重要です。男性の肌は保水力が低いにもかかわらず、日々のひげそりによる摩擦ダメージにさらされています。摩擦は肌への大きな負担になり、乾燥や肌荒れにつながります。毎日のスキンケアとしては、朝と夜1日2回の洗顔で余分な皮脂を落とし、洗顔後は化粧水などでしっかり保湿すること、そして、ひげそり後にはとくにていねいに保湿してあげることが大切です。
ちなみに、ひげそりによる日々の肌ダメージを減らすためにはヒゲ脱毛という選択肢もあります。
女性はクレンジングの摩擦に気をつけて
女性のスキンケアのポイントは、クレンジングと洗顔です。毎日の化粧落としは肌への負担が大きく摩擦ダメージを起こしやすくなります。「摩擦は肌の大敵」と心得、肌を擦らないよう優しくていねいに洗ってください。洗顔後の保湿は入念におこないましょう。顔の部位によっても肌状態は違うので、乾燥しやすい目元や口元には保湿クリームを加えるなど、スキンケアアイテムを上手に組み合わせて使うことをおすすめします。
年齢の影響を受けやすいのが女性の肌です。今の自分の肌としっかり向き合い、スキンケアも少しずつ変えながらブラッシュアップしていくとよいでしょう。
男女ともに1年を通じて紫外線対策は怠らず
女性では当たり前になってきた紫外線対策に対して、男性で紫外線対策をしっかりおこなっている人はまたまだ少ないのではないでしょうか?紫外線は春夏に限らず1年中、曇りの日でも降り注いでいます。紫外線によるダメージは、シミはもちろん、肌の乾燥が進むことでシワやたるみなどにもつながります。年齢を重ねてから肌に最も差が出るのは、紫外線対策といっても過言ではないので、男性の方にも日々の紫外線対策を強くおすすめします。
スキンケアは日々の積み重ねです
肌はいわば「全身の鏡」です。カラダやメンタルのコンディション、ライフスタイルの変化を映し出します。自分自身をよく知ることがいいスキンケアにもつながります。日々の肌の状態を自分の目や手で確認し、自分の肌を知り、自分に合うスキンケアを探し、肌が本来もっている力や美しさを引き出してあげてください。スキンケアは日々の積み重ねです。毎日の努力が未来の自分の肌を作ります。
もし、皆さんのまわりにまだ何もしていない男性がいたら、スキンケアの価値をぜひ伝えてあげてください。
松浦佳奈 医師
自由が丘クリニック皮膚科・美容皮膚科。皮膚科専門医。聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室助教、同大学病院皮膚科医長を経て、現職。カウンセリングを重視し、美肌治療はもちろんライフスタイルを含めたスキンケア指導など幅広いアプローチで肌の美と健康をサポート。
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