白髪が気になり始めたのはいつ頃?
髪をかきあげたら白髪が隠れていたり、髪の間から短い白髪が飛び出ていたり、白髪を見つけると気になり始めるものです。白髪が出始める年齢や白髪の量には個人差があります。そこで、何歳頃から白髪が気になり始めたか、アンケートをおこないました。
最も多かったのは「40〜44歳」で、40代で気になり始める人が40%以上でした。「20代」から気になっている方も約8%いました。気になる白髪はどうケアしていくのがいいのか。今回は、髪の専門家、毛髪診断士の先生に理想的な白髪ケアを教えてもらいました。
40代半ばから女性の髪は変化します
髪の成長には女性ホルモンが深く関わっています。そのため、女性は特に、更年期と呼ばれる45~55才頃に女性ホルモンの分泌が急減することにより髪が変化します。
白髪のほかに、ウネリが出る、パサパサになるといった髪質の変化や、全体的に毛髪が細くなったり抜け毛が増えたりすることによるボリュームダウンが起こりやすくなります。白髪は見た目にもすぐにわかるため、多くの人が白髪染めなどでカバーをします。近年、白髪染めをしないグレイヘアスタイルも注目されていますが、実践している人はまだ少数派です。
理想的な白髪ケアの方法とは?
白髪ケアの選択肢は増えています。美容室での白髪染めのほか、自宅でできる白髪染めや、ヘアファンデーション、ヘアコンシーラーなどと呼ばれる、洗い落とせるタイプのものがあります。
染める方法としては、髪を半永久的に染色するカラーリングだけでなく、髪の表面をコーティングするヘアマニキュアもあります。ヘアマニキュアはカラーリングに比べ、ダメージが少なくて済みますが、色持ちが短いという弱点があります。
白髪ケアの理想は、髪や頭皮へのダメージを最小限におさえつつ、見た目のイメージを保つことです。カラーリングは数ヶ月に1回とし、その合間をヘアマニキュアやヘアファンデーションでつなぐ方法がよいでしょう。過度な白髪染めによって髪がボロボロになったり、薄毛や抜け毛の原因となったりしてしまうと、さらに大きな悩みになりかねません。
頭皮ケアや生活習慣も大切です
白髪の原因は、科学的に解明されていないため、白髪を予防するための頭皮ケアについても効果に確証のあるものはありません。とはいえ、白髪も黒髪も育てるのは頭皮です。その意味では、頭皮を健康的に保つことが大切といえるでしょう。
血行がよく、程よい量の皮脂が保たれ、弾力のある理想的な頭皮を保つためのケア方法をご紹介します。
洗髪前にヘアブラシで頭皮マッサージ
普段の毛流れと反対の向きにヘアブラシを動かすのがポイントです。血行が悪い人では、ブワっと血流が促されるのを感じられることもあります。
シャンプー時の指マッサージ
血流を良くするよう気持ち良い程度に行います。マッサージをし過ぎると、かえって頭皮にダメージを与えてしまうなど逆効果になる可能性もあるので注意しましょう。
健康的な食生活
食生活は当然、髪にも影響します。塩分を控え栄養バランスを整えましょう。栄養はチームになって働くものなので、特定の栄養素だけをたくさん摂るのではなく、偏りなく幅広い栄養素を摂取できるようサプリメントを活用するのも手です。
汗ばむ程度の運動習慣
運動はハードなものである必要はないので、ジワリと汗をかく程度の運動を週に3~4日程度取り入れてみましょう。
睡眠リズム
睡眠は寝る時間や起きる時間が日によって大きく変化しないよう、リズムを整えることを心がけてください。7時間程度眠ることが理想的です。
白髪があっても品良く、ツヤ良く、自分らしく
髪は見た目の印象を大きく左右します。たとえ白髪があっても品よく見せることが重要です。印象を底上げしてくれるのは髪全体のツヤです。ダメージのあるパサパサ、ボサボサの髪はもちろん、顔周りにほつれた髪が落ちている「老け毛」や、短い毛が立ちあがった「アホ毛」に気をつけ、スタイリング剤などを使って、まとまりのあるヘアスタイルを維持しましょう。
ちなみに、髪との長い付き合いを考えた時、白髪以上に深刻な悩みになるのが薄毛です。白髪は隠せますが薄毛は簡単にカバーできません。白髪ケアへの美意識も大切ですが、それが行き過ぎて頭皮や髪に過剰な負担をかけ薄毛を招かないよう、髪のお手入れも長い目で考えてみてください。
美しい髪は1日にしてならず。毎日のホームケアを見直して、いつまでも自分らしい健康的な髪で晴れやかに過ごしましょう。
元井里奈さん
毛髪診断士・認定講師、メノポーズカウンセラー(閉経カウンセラー)、サプリメントアドバイザー。慶應義塾大学卒。髪、女性ホルモン、栄養学など幅広い専門知識をもとに、1000人以上のヘアカウンセリングを行う。頭皮ケアや体質改善から考える髪の健康について情報を発信。二児の母。
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