日本人女性に身近な「乳がん」は、早期発見が大切!
女性が発症するがんの中で、最も高い割合を占める「乳がん」。統計では、日本人女性の12人に1人*1が発症するとも言われています。日本人女性において身近な乳がんですが、早期に発見できれば治癒しやすいがんでもあります。早期発見のためにも、定期的に乳がん検診を受けることがとても重要です。
日本人における乳がんになる女性の数は、年々増えてきており、発症率は40代からからグッと高まります。
国の指針*2にもあるように40歳以上の方は少なくとも2年に1回は、乳がん検診を受けましょう。
- *1:出典:国立がん研究センターがん対策情報センター
- *2:厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」
検診はどこで?検査内容は?
がん検診には、公的な予防対策としておこなわれる「対策型検診」があり、市区町村ごとに実施しているがん検診や、職場で実施する職域検診がこれにあたります。がん検診の項目や時期、費用などは、お住まいの市区町村や、勤務先などにご確認ください。
国が指針*2で定めた乳がん検診は、医師による「問診」と乳房専用の装置でX線撮影をする「マンモグラフィ(乳房X線)検査」です。
「マンモグラフィ」は、乳房専用の装置でX線撮影をおこないます。乳房全体を撮影できるので広範囲な検査が可能で、微細な石灰化の段階のがんを発見できます。*3
しかしながら、日本でのマンモグラフィによる乳がん検診の受診率は、アメリカが約70%なのに対して約18%と、非常に低いのが現状です。
マンモグラフィは、乳房を圧迫版ではさみ固定して撮影をするため、検査する際に痛みを強く感じてしまう人もいます。この痛みを伴う検査が受診率の低さの一因とも考えられています。
乳腺が張ると痛みを感じやすくなります。生理開始後1週間~10日くらいにマンモグラフィ検査を受けると痛みが軽減されるので、痛みが気になる方は、受診日を選ぶ際、参考にしてください。
- *2:厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」
- *3:en effet 2016年11月号「ヘルシー通信 しっかり学んでおきたい乳がんのこと」
さらに進んだ「3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)」とは?
従来のマンモグラフィ画像は、平面の撮影(2D)のため乳腺と病変が重なると、判別が難しく正確な診断に時間を要することがあります。
しかし最近では乳房内の構造をより正確に描出できる「3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)」が登場して、より高い精度で乳がん検査を行うことが可能になりました。異なる角度から乳房の画像を複数撮影し、それを再構成して乳房の断層像を生成することで、乳腺の重なりが除外でき、これまで発見が難しかった病変の観察がしやすくなりました。*4
- *4:富士フイルム研究報告 No.26 2017年「診断と検診のそれぞれに最適なトモシンセンス撮影ができる富士フイルムのイノベ―ティブ・マンモグラフィ「AMULET Innovality」
富士フイルムのデジタルX線技術により開発されたデジタル・マンモグラフィは、乳がんの早期発見をサポートしています。
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